
フレックスウィラー?ってボディビルダーが有名らしいけど、どんな筋トレしてるんやろ?
こんにちはカイです!

筋トレ歴は10年ほどで、コンテストでの優勝経験あり。
(※僕の現在の体はTwitterでチェックできます😉)
そんなわけで、普段から海外のフィットネス情報にも目を向けています。
そこで今回は、「フレックスウィラーがトップ選手に駆け上がった軌跡」について解説。時代は違えどやはり世界のボディビルダーから学ぶことは多いです。
フレックスウィラーはこんな人
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名前:Kenneth “Flex” Wheeler
身長:170㎝
体重:オフ106.6キロ オン102.1キロ
年齢:1965年生まれ(54歳)
職業:プロのボディビルダー
フレックスウィラーと言えばあのXフレーム。太い脚に広い背中に細いウエストと、もうボディビル完全体と言わんばかりの体の持ち主。
90年代に活躍した選手ですが、今でもなお彼の体が理想形と言う人は少なくない。今回はそんなフレックスウィラーに迫っていきたいと思います。
フレックスウィラーの若き頃
アメリカはカリフォルニア州に生まれたフレックスウィラー。そんな彼を待っていたのは「貧困」。フレックスウィラーは幼児虐待も経験し自殺願望すら持ちながら成長。
また彼はろくな教育を受けていなかったのもあって、文字を読むも難しかったという。そんな中で彼が活躍した分野はスポーツだった。そう、徐々にボディビルにハマっていくのだった。これが10代の頃。
またそんな彼は、若い頃に総合格闘技をしていたことで驚くべき柔軟性を獲得していた。

これが彼のニックネームでもある「フレックス」につながります。(フレックスは日本語で柔軟という意味)
※ 「フレックスウィラー」が本名のように世界中で使われていますが、実際は上の名前の所に書いてあるようにKenneth Wheelerです。
フレックスウィラーのプロ生活
そんなフレックスは大人になり警察官として社会人の道をスタート。しかし彼のボディビルへの情熱が積み重なった結果、「とにかくデカくなることとパワーをつけること」に全てを注ぐように。
そして1983年に初のコンテストに出場したが、1989年まで勝つことはなかった。
1989年にカリフォルニアで一番になり、勝つ気持ち良さを知った彼はその後90年から2000代までコンテストに出続けた。
より高いレベルに目標を定め、1993にはミスターオリンピアで2位まで上り詰めた。
フレックスウィラーと不運
そんな中、1994年にフレックスウィラーは命に関わるレベルの車両事故にあう。その結果として、生涯に渡る麻痺を負うことに。彼はついてなかった。
1997年に今度は車の盗難にあい、その年のミスターオリンピア出場の機会を失い、深く意気消沈することに。しかしこれらの事では彼のボディビルへの情熱を止めることはできなかった。
だがしかし今度は腎臓病と診断されることに。医師は「あなたは処置できないほどのかなりヤバい腎臓病を患っています。あなたの命はその腎臓次第です。腎臓移植も必要になる。」と言ったそう。
腎臓病の原因はステロイドの使用という噂が広まった。しかしフレックスは遺伝的な問題だと主張。専門家はステロイドの使用が病気を悪化させるかもしれないと提言。
こういった事もありフレックスウィラーは2000年代に引退。
フレックスウィラーの引退後
ボディビルを引退してから、彼はまた総合格闘技の大会に出ていた。2003年には腎臓移植を行い、2005年にはアーノルドクラシックに格闘技のスキルのデモンストレーションで参加。
他にはフレックスはサプリメント会社などのメディアディレクターの仕事もずっとしているそう。
どのアスリートをスポンサードするのか、どの会社が広告を掲載してくれるのか、などを考えているという。また彼はハリウッド俳優になる夢もあり、まだまだ自分の人生を熱く生きています。
最後に最新のニュースですが、度重なる病気のこともありフレックスウィラーは右足の切断を余儀なくなれたそうです。
なんとも心苦しい。様々な困難に立ち向かってきたフレックスの人生は本当にカッコいいし尊重すべきもの。これからどうなっていくかはわかりませんが健闘を祈るばかりです。
フレックスウィラーのトレーニング
フレックスウィラーは高重量で低レップを好んでいたそうな。単純にデカクなるだけでなく、パワーもつけたいと思っていたので。
フレックスウィラーの背中トレーニング
・チンニング
・Tバーロウ
・Vバーラットプルダウン
・デッドリフト
種目数としては決して多くはなく、すべての種目をかなり丁寧にやっているという印象。Tバーロウでは体をあまり起こさずに引き、広背筋をメインに狙っているのでしょうか。
(以下ツイートにもあるように、Tバーロウやベントローは上体が起きすぎると広背筋を狙うには非効率的とも考えられます↓)
ベントオーバーロウで広背筋を狙うなら、「上体が起き上がってくればくるほど可動域が狭くなる&負荷の方向と動作の方向がズレて効きにくくなる」ことは意識しておくと良いかも。
ゆえに高重量を扱うことと広背筋への刺激を優先したフォームの良い塩梅を探すことが必要かと😌
— カイ@筋トレ (@FITNESSFREAK714) August 22, 2021
ラットプルダウンに関しても一切体を倒さずに行っており、このやり方では広背筋の上部あたりが働きやすくなるかと。(どちらかと言うと肩関節の内転が働きやすいですし。)
動作も止まることなく力を出しきってるようにも見えたり。
フレックスウィラーの肩トレーニング
・サイドレイズ
・アップライトロウ
・フロントレイズ
・スミスフロントプレス
・マシンシュラッグ
レイズ系に関してはベンチにもたれて行っています。こうすることで筋繊維の方向と負荷の方向が自然と一致し、肩関節にとって負担の少ないフォームと考えられます。
他には、プレスは耳より上で動作しており主に収縮の方をメインに狙っているのでしょうか。またそうすることで、肩甲骨が過度に動かず肩のフロントを適切に刺激しやすいとも考えられます。
フレックスウィラーの胸トレーニング
・インクラインベンチプレス
・フラットベンチマシン
・ダンベルプレス
・デクラインマシンプレス
・ケーブルクロスオーバー
クリスカミアーはこれまた90年代の有名な選手。そんな彼とのトレーニング動画ですが、フレックスウィラーはあまり映ってません。
メニューとしては胸を上中下と隙なく刺激できる内容。
胸のトレーニングがうまい人は、動作中にバーがずっと同じ軌道上を移動します。また肘が床に対して垂直に立った状態で動作。
(以下ツイートにもあるように↓)
ベンチプレスはスタートポジションではバーが肩の真上に来るように保持。ボトムポジションでは脇が60°ぐらいかつ前腕が床と垂直になる位置に下ろす。こうすることで無駄に肩や腕の力を使わず安全かつ効率的な動作が可能に。 pic.twitter.com/dYRGL9C2H6
— カイ@筋トレ (@FITNESSFREAK714) August 2, 2021
この基本とも言えるポイントに忠実になるだけで胸にしっかり負荷を乗せることができます。
フレックスウィラーの腕トレーニング
・ケーブルプッシュダウン
・プリ―チャーカール
・マシンディップス
・ロープエクステンション
・コンセントレーションカール
三頭と二頭を交互に鍛えてるような流れになります。プッシュダウンでは肘を横に張り出して行うことで、より三頭筋の外側が刺激されやすいですね。
全体的に収縮種目が多くストレッチ種目は少ない印象。とはいえ、ストレッチ種目はかなり強い刺激が得られる分ケガのリスクも高いので注意して行うのが吉。
フレックスウィラーの脚トレーニング
・レッグエクステンション
・90°レッグプレス
・レッグプレス
・ハックスクワット
・ライイングレッグカール
・ワンレッグカール
・スティフレッグデッドリフト
フレックスウィラーは他のトレーニング動画でもわかるのですが、レッグプレスではよく足幅やつく位置を変えて狙う部位を変えています。
ライイングレッグカールでは気持ち体を前にツッコむ形で行っており、股関節の動きも取り入れハムストリングだけでなくお尻まで刺激していますね。
これらがフレックスウィラーのトレーニングの一例ですが、90年代ということもあって今みたいにマシンが多いわけでもないので体づくりにおいての基本種目をきちんとこなしているように感じます。
逆に言えばいくら最新のマシンがあるからといって基本種目をおろそかにすれば成長は遅れることにつながるでしょう。
そんなわけで、ぜひフリーウエイトを中心にトレーニングメニューを組んでみてはいかがでしょうか?
(以下ツイートにもあるようにオールドスクールなトレーニングも効果的です↓)
YouTubeで筋トレフォームを学ぶなら、フレックスウィラーとかケビンレブローニの時代が良いような気がする。
というのも、高重量で可動域も広く無駄にチーティングは使わず、定番種目ばかりやってるのが多いから。基本に忠実な筋トレスタイルというか🤔— カイ@筋トレ (@FITNESSFREAK714) November 1, 2020
以上「フレックスウィラーは貧困からドリームを掴んだレジェンドの一人」でした。