
フィジークとか筋肉系のコンテストに向けて減量してみようと思うけど、効率的な減量のやり方ってどんなん?筋肉は落とさず体脂肪だけを落とすような。
こんにちはカイです!

筋トレ歴は10年ほどで、コンテストでの優勝経験あり。
(※僕の現在の体はTwitterでチェックできます😉)
そんなわけで毎年のように減量してます。そこで今回は、そんな筆者の経験も踏まえてTwitterのDMなどの質問でも多い「減量の基本的なやり方」について解説。

(今回はいわゆるローファットダイエットを例に話を進めていきます)
減量のやり方【フィジークなどに出る場合もまずはここから】
結論として、減量で体脂肪を落とすには大きく以下2つのことに注意すれば確実に成功に近づきます。
- カロリー収支
- PFCバランス
では順にサクっと解説していきます。
減量の絶対的ルールである「カロリー収支」
減量を本気で成功させたいなら、カロリー収支をコントロールすることは必須です。というのも体脂肪が減る前提には「摂取カロリー<消費カロリー」があります。
ゆえに、不足する分のカロリーを体内で体脂肪を燃焼して取り出すことに。
(たまに「ダイエットにカロリー計算は必要ない!」みたいな主張をする人がいますが、「じゃあなぜヘルシーなものばっかり食べても食べ過ぎれば太るのか?」と聞きたいです。カロリー収支は無視できません)
逆に体が使い切れるエネルギーを超えてエネルギーを補給すると、余った分は体脂肪として蓄えられます。
ゆえに、筋トレなどいわゆる運動が効果的に。そんなわけで、減量を成功させるには、以下ツイートにもあるように「摂取カロリーを調整かつ筋トレで消費カロリーを上げること」がその基本になります↓
ダイエットは3択
・摂取カロリーを下げる
・消費カロリーを上げる
・摂取を下げて消費を上げる摂取を下げるだけでダイエットしようと思うと、食べれる量が少なくキツくなる。消費だけを上げるにしても限界がある。そんなわけで食べる量を減らす+筋トレなどで消費を上げるやり方が効率は良い🙆♂️
— カイ@筋トレ (@FITNESSFREAK714) January 22, 2021
減量において2番目に大事な「PFCバランス」
まずは以下ツイートをご覧ください↓
筋トレ知識はあるに越したことはない。このビタミンが効くこのサプリが効くこのタイミングが効くなど。
でもそれらの効果を活かすにはあくまで適切なカロリー収支や適切なPFCバランスなどの土台が必要。いくらサプリを飲もうが土台が固まってないとあまり意味がなかったり。基本大事。 pic.twitter.com/SRzWE3Vcg1— カイ@筋トレ (@FITNESSFREAK714) June 27, 2021
そちらのイラストからわかるように、筋肉をつけるにも減量で体脂肪を落とすにもそれに与える影響でもっとも大きい要素はすでに解説したように「カロリー収支」。
PFCバランスが減量に適切な範囲でないと、仮にカロリー収支がマイナスでも体脂肪が減らないこともゼロではなかったり。
例えば、減量できるカロリーの範囲内(摂取カロリー<消費カロリーになる量)だからといって、日々の食事のほとんどをタピオカで補っていたとします笑。
確かに摂取カロリーの方が消費カロリーより低くはなるでしょう。(タピオカ1本400kcalとして4本でも1600kcal。普段から筋トレしてるなら十分に減量は進む摂取カロリー)
ですが、PFCバランスが適切でないため一時的に体脂肪が少し減ったとしても筋肉の方がガクッと減ることが考えられます。
筋肉が減っては、代謝が下がりどんどん「絞れにくく太りやすい体」になるので良いことは何一つありません。コンテストを目指すのであればなおさら意味がありません。。

というわけで、減量を成功させるにはひとまず「カロリー収支をマイナスにすること」と「PFCバランスを適切な範囲に保つこと」が欠かせません。
逆に言えば、上記2つができていると着実に減量は進みます。
(とはいえ、以下ツイートにあるようにまずはカロリー収支がマイナスなら絞れます。ひとまず継続しやすい形を優先↓)
ダイエットやからって茹でた鶏肉と野菜ばっかり食べなあかん、なんてことは全くもってない。ビール飲もうが、甘いもん食べようが、ひとまず摂取カロリーよりも消費カロリーがデカけりゃ痩せる。まずはそこだけ意識してみると今までよりダイエットしやすいかと。超最低でも基礎代謝分のカロリーは必須☺️
— カイ@筋トレ (@FITNESSFREAK714) February 16, 2021
では次に実際にどのように減量中のカロリー設定をしていくかをみていきましょう。
減量時のカロリー設定の仕方
減量する時の摂取カロリーの設定の1つの目安ですが、まずは「基礎代謝×生活活動強度指数ーX」が基本になります。
(以下ツイートにもあるように↓)
「除脂肪、維持、筋肥大」における摂取カロリーの違い。
※基礎代謝は除脂肪体重×28.5
※除脂肪体重は体重一体脂肪 pic.twitter.com/orK58pP9W7— カイ@筋トレ (@FITNESSFREAK714) November 17, 2021
それぞれの数値の求め方は以下のとおり。
- 基礎代謝=除脂肪体重×28.5
(除脂肪体重=体重-体脂肪の量。体脂肪の量=体重×体脂肪率) - 生活活動強度指数=1.3から1.9の間
(1日の大半をじっとしているなら1.3で、肉体労働やハードな筋トレをするなら1.9) - X=減量のペースによる
(体脂肪は1キロ7200kcalなのでそれを何日で落とすか。30日なら1日あたり-240kcal)
(※基礎代謝に関してはこちらでもチェックできますが、筋肉量などを考慮していないため実際の数字は前後します。筋肉が多ければ基礎代謝は気持ち高くなります)

ですが個人的に上記の計算式で出す摂取カロリーはやや高く、経験論ですが減量は進みづらいように感じます。
(そんなわけで生活活動強度指数は低めに見積もった方が良いかと)
そうしてそちらで計算した数値で2週間ほど様子を見て、体重が増えたりするようなら100kcal単位で減らしてみてください。
体重が微妙に減ったり見た目が少しでも良くなるようなら(体脂肪が減る)、最初のカロリー設定のままで続けていくのが吉。
またポンポン体重が落ちるようでも、やや摂取カロリーを増やして様子を見るのが吉。減量はゆっくりが基本です。(⇒減量期間の決め方についてはこちら)
これが代謝をなるべく止めずに長期にわたって体脂肪を減らし続けるコツ。(やたらと摂取カロリーを減らさないように)
そうして摂取カロリーの目安を決めたら、その中でのPFCバランスの決定に↓
基本的にタンパク質の量はずっと必要量を摂り続ける形で、ころころ量を変える必要はありません。筋トレ民は体重(除脂肪体重)1キロあたり2gほどとればOK。
(以下ツイートのように摂取↓)
✅タンパク質の基本
・筋肉の合成を促進
・1食30g前後を補給
・肉魚卵に多く含まれる
・体重1kgあたり約2gは摂取
・できれば4.5時間ごとに摂取
・不足する分はプロテインで補う
・糖質と組み合わせて吸収を促進
・とは言え過度に食べこむ必要はない#筋トレ— カイ@筋トレ (@FITNESSFREAK714) August 2, 2021
脂質は総摂取カロリーの約20%ほどに設定するのがベター。総摂取カロリーが2500kcalなら、500kcalを脂質からとることになります。
こちらは簡単で、摂取カロリーからタンパク質と脂質のカロリーを引いたものになります。そんなわけで、上記のステップを具体的な数字でまとめると以下のとおり。
(※178㎝85キロ、体脂肪率約17%、生活活動強度指数1.6の場合)
- 摂取カロリー
→約2500kcal(基礎代謝が約2000kcal) - タンパク質
→約200g(約800kcal、除脂肪体重1kgあたり約3gの摂取) - 脂質
→約55g(約500kcal) - 炭水化物
→300g(1200kcal)
上記の場合だと、先ほどの計算式のXの部分が500kcalのパターン。ですから、理論上は体脂肪1キロを約14日で落とすことが可能。(7200kcal÷500kcal=約14日)
こういった摂取カロリーやPFCバランスに当てはまるように、食事メニューを作っていくのが基本になります。
というわけで、まずは上記の流れであなた自身のカロリー設定をして2週間ほど継続してみてください。
うまく体脂肪が落ちていくようなら、特に何かを変える必要はありません。うまくいかないなら、PFCバランスやそもそものカロリー設定を見直しましょう。

それができればあとはひとまず「継続」していくだけです。
では次に、減量と言えば耳にする「停滞問題」について解説していきます。
減量が停滞したら焦らず食事を見直すべし
結論として、減量が停滞したら一時的に摂取カロリーを上げてみるのが吉。
そもそも停滞とは、簡単に言うと代謝の低下。人間の体は摂取カロリーが少ないと、消費カロリーを節約していわば省エネモードで働こうとします。
となると以前と同じ減量食を食べていても体脂肪の燃焼が進まなくなることも。
そんな代謝が下がる主な原因は「摂取カロリーの少なさ」。とはいえ、減量を成功させるには冒頭で触れたようにアンダーカロリーな状態が欠かせません。じゃあどうするか?

「減量してない」と体に思わせればOK。
その方法として、チートデイ(体重1キロあたり12gの糖質をとって摂取カロリーを大幅に増やす)などがあります。代謝を戻すには食べるしかありません。
仮にここでさらに摂取カロリーを減らすと、余計に体は代謝を下げます。こうなると、また減らして、、といった悪循環に突入に減量失敗へ。
なので停滞したら摂取カロリーを10%ほど上げて様子をみたりチートデイを取り入れてみたりするのが吉。おそらく見た目にも変化が出てきます。
なのでダイエットが停滞したと感じたら、焦らず「摂取カロリーを増やすのもアリ」ということは覚えておいてください。
(他には以下ツイートのようなテクニックもあったり↓)
ダイエットが停滞したら試すこと
・睡眠の質を改善してみる
・チートデイを試してみる
・有酸素運動を取り入れる
・PFCの割合を変えてみる
・炭水化物を筋トレ前後に集中
・炭水化物の量を日によって変えるなどなど。
とまあ以下で減量については詳しく解説してます↓https://t.co/zPYyKuR9jo
— カイ@筋トレ (@FITNESSFREAK714) April 10, 2021
まとめ:減量の仕方はカロリー収支が根底に
上記の内容が、確実に体脂肪を落とすための減量の基本になります。
ですからまずはカロリー計算をしてみて、その範囲の中で継続しやすい減量食を心がけていくのが吉。
そんなわけで、最後にサクッとおさらいして本記事を終わりにします。
- 体脂肪が減るには「摂取カロリー<消費カロリー」が大前提
- 減量ではカロリー計算と同様にPFCバランスも重要
- カロリー計算ではタンパク質は固定で炭水化物や脂質の量を変える
- 停滞したらチートデイや一時的な摂取カロリーのアップで対応
- 食事は2週間ほど継続して様子を見る
以上減量の基本的なやり方【コンテストに出るために必要な2つのこと】でした。