
デッドリフトをやるといつも背中というより腰にくるんやけど…。どうやったら腰が痛くなくデッドリフトできるん?
という疑問を持つあなたへの記事になります。
こんにちはカイです!

筋トレ歴は10年ほどで、コンテストでの優勝経験あり。
(※Twitterでも頻繁にツイートしてます😉)
デッドリフトは基本の筋トレ種目と言われますが、腰のケガを最も誘発するとも言える種目であるのもまた事実。
ですから以下の内容を押さえることで、あなたの背中や下半身は今まで以上にグッと肥大することでしょう。
では詳しくみていきます。
※参考:デッドリフトの基本フォームを先にチェック↓

デッドリフトが腰にくる原因【背中ではなく下半身に問題あり?】
結論として、デッドリフトで腰が痛くなる原因は背中というよりお尻やハムストリングスの筋力不足にあると考えられます。
そもそも腰が痛くなる要因に、腰が丸まり腰椎が圧迫されるなどがあります。
ひどい場合だと椎間板ヘルニアやぎっくり腰が頻繁に起こってしまうことも。
ここで多くの方は、「腰が丸まるのは背中の筋力つまり広背筋や脊柱起立筋が弱いからだ」と考えがちです。

そのためハーフデッドリフト(膝下から引きあげるデッドリフト)などで、脊柱起立筋を強化して体幹を強くしようとするかと思います。
(⇒参考:ハーフデッドリフトは効果ない!?【床引きとの2つの違い】)
確かに腰が曲がる理由にそれら背中の筋肉が弱いことが要因かもしれません。
ですが、決して軽視してはいけないポイントがあります。
それはお尻やハムストリングスの強化。
ここで例え話を1つ。
ダンベルフライをやるとして肘を90°ほど曲げて行うのと肘が伸びきる手前まで伸ばして行うのとではどちらの方が胸に負荷を感じるでしょうか?
おそらく後者なはずです。
(二頭筋がきついとかは無視した上での話)
これはモーメントアームと言って、支点からウエイトの重力線までの距離の話が関係してきます。
通常モーメントアームは長ければ長いほどウエイトを動かすのにより大きな力が必要に。
サイドレイズでめちゃめちゃ重たいウエイトを使うと、肘を曲げ体に近い位置でレイズしようとするはずです。
腕を伸ばしてモーメントアームが大きくなると、ウエイトを動かすのにそれだけ大きな力が必要なので。
ですがそんな筋力はないので、腕を曲げダンベルを体に近づけモーメントアームを短くすることで体は少しでも楽に動かそうと働きます。
(上図は左手がモーメントアーム長く、右手がモーメントアーム短い)
これが腕を伸ばしたサイドレイズだと3キロほどが限界でも、肘を曲げて体に近い位置でのサイドレイズなら10キロほどでできちゃうわけ。
もちろん過度なウエイトを持つとフォームが崩れモーメントアームどうこうではなくなるので、そこは注意するのが良いかとは思いますが。

やや話が膨らみましたが、じゃあデッドリフトにおいてモーメントアームがどう関係するのか?
デッドリフトは股関節の伸展に主に大きな負荷がかかる種目。
それもそうです。
下の図を見つつモーメントアームの考え方を思い出すと、イメージできるのではないでしょうか?
左図はバー(力点)と股関節(支点)が最も離れてますよね。
ではここで右図の腰が曲がった状態を見てみましょう。
左の通常のデッドリフトに比べて、モーメントアームが小さくなりましたよね?
ということは(先ほどのダンベルフライやサイドレイズの時のように)支点(股関節)への負荷は弱くなります。
そうです、デッドリフトで腰が曲がる原因には、「股関節を伸展させる力が弱い」というのが存在。
ですからデッドリフトでの腰のケガを防ぐには、スクワットやブルガリアンスクワット、スティフレッグドデッドリフトなどの種目で股関節(お尻やハムストリングス)を強化することが欠かせないのです。

そうすることで股関節で負荷に耐えることができ、モーメントアームを無理に小さくすることでバーを無理やり挙げようとせずに済み、腰を曲げずに動作することが可能になっていきます。
(以下ツイートのように↓)
デッドリフトのイメージ。
上体は固めて引く。釣り竿のようにしなって腰が丸まるとケガの可能性あり。仮に腰が丸まる場合は、ヒップヒンジ(股関節を支点に骨盤を前傾させる)を意識したりモモ裏やお尻の筋力を養う必要があるかと。すると腰を曲げずに動作でき効率的かつ安全にリフトできると思います。 pic.twitter.com/K7PU46OXYl
— カイ@筋トレ (@FITNESSFREAK714) November 9, 2021
【まとめ】過度な重量のデッドリフトで腰をピキッとしないように
といったように、デッドリフトで腰をケガするのは確かにフォームに原因があるのですが、そもそも適切なフォームを維持するための筋力が備わってない場合もあることを覚えておいてください。
まあやや重量を軽くして徐々に増やしていけば、未然に防げることもありますが。

また上記ハムストリングスの弱さなどに加えて、デッドリフトで腰が曲がりケガする理由には「ヒップヒンジ」の動きがうまくできてないこともあります。
ヒップヒンジとは言い換えると、股関節を蝶番的に動かすこと。
(⇒参考:【ヒップヒンジ】筋トレでは股関節を中心に動かしケガ防止&刺激の増加)
こと筋トレでは、ヒップヒンジとは「股関節を支点に動作する」ことを指します。
股関節を支点にできないから、腰(腰椎)が支点になりケガをすることにつながります。
(以下ツイートにもあるように↓)
デッドリフトはベルトをガチガチに巻いてたら別にヒップヒンジがうまく使えてなくて腰が丸まっててもそれなりの重量を扱えてしまうし挙がるゆえOKと思いがち。でもそれやといつかケガするやろしベントローやスクワットとか股関節の動きが大事な種目は軒並み効かんことに。挙がればOKやと停滞するかも。
— カイ@筋トレ (@FITNESSFREAK714) February 8, 2022
じゃあどういう状態がヒップヒンジを使えているのか?
簡単に言うと、背中が真っすぐでお尻が後ろに引けていてハムストリングスにテンションを感じれている状態です。
もう言ってしまえば、お尻の穴を後ろの人に見せるイメージだとうまくいきます笑。
骨盤が立った状態(腰が曲がった状態)だとお尻の穴は下を向いてますよね?
仮に背中は真っすぐでも骨盤が前傾できてないと、ハムストリングスにテンションを感じることができず、そのままだと腰が支点となりケガにつながってきます。
(注:腹圧がうまくかけられず腰が曲がることもあるので、その際はトレーニングベルトをすると腹圧の感覚が掴みやすいことも↓)
Amazonでチェック!
そんなわけで、デッドリフトで腰がキツイ場合は下半身の筋力を強化することと適切なヒップヒンジの使い方を習得することが必要に。
では、終わり😉
※参考:デッドリフトの必要性について↓

以上デッドリフトが腰にくる原因【背中ではなく下半身に問題あり?】でした。